「レインディア・エクスプレス」感想ページ

95年の最後を締めくくるクリスマスツアーが終了しました。公演 はどこも大盛況で、当日券はA席だらけという嬉しい悲鳴をあげておりました。クリスマス直前にテレビ放映もされ、劇場には足を運べなくてもテレビはご覧に なった方もいることでしょう。そこで、前回の「また逢おうと竜馬は言った」に引き続き、感想文を募集します。内容でも劇場のことでも役者さんのことでも何 でも構いません。ぜひ、ふるってご応募くださいませ。
サブジェクトを"#kansou"として、 E-Mailでドシドシご応募ください

感想文紹介!
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浅井美保さんの感想

私は名古屋で初日に見に行きました。部活の本番前でいけるかどうか直前までわからなかったので直前予約でチケットを取りました。キャンセル待ちだったの で、どの席になるのかわからなかったのでどんな席になるのか楽しみでもあり不安でもありました。結局最後列で少し残念でした。

 部活の先輩と見に行ったのですが、先輩と会場に入ってまずセットのすごさにびっくりしました。細かい所まですごくきれいでなんとなくクリスマスっぽい感じがしていて、私はもう会場に入ってセットを見ただけでこの劇がきっと気に入るだろうなぁと思いました。

照明もすごく暖かい色でなんでこんなにきれいな色がでるのだろうと思いました。私はいつもキャラメルボックスの照明がとてもきれいで大好きです。

 話もすごく気に入りました。最初バリバリのラブストーリーだと言う噂を聞いていてクリスマスものでラブストーリーってどうなるのだろうと思ってい たんです。特に西川さん(私は彼のせつないギャグがとっても好きです。)や大森さんが活躍すると聞いていたので、ますますどういう話なのかなぁと思ってい ました。ふたを開けてみたらそこまでラブストーリーという感じではなくって、ほのぼのしたいい話だなぁと思いました。

 私が今回すごくいいなぁと思ったのは坂口さんのおばあちゃん姿です。とってもかわいらしくって私は坂口さんのファンにますますなりました。ヒトミ の時の坂口さんもすごく好きだったのですが、今回はもっとよいなぁと思いました。西川さんもせつないギャグをかなりたくさん言っていらしゃったので私はす ごーく幸せでした。お金と時間に余裕があればもう一回見に行きたかったなぁと、思いました。



森田豊久さんの感想

池袋サンシャイン劇場
1995年12月16日(土)17:00開演 1階4列28番

 演劇集団キャラメルボックスのクリスマスツアーは池袋サンシャイン劇場で行われた。文化会館は駅からはとても遠い。有楽町線で一駅あるのだから当然である。文化会館はずいぶん歩いた先に、確かちょっと右に折れるとエレベータホールがあるはずだった。
 そこに来たエレベータにどやどやと数人が乗り込む。1人めが押した「4」階にみんな異議はないようで、だれも他のボタンは押さない。開場にはまだ時間が ある。みんなキャラメルの開場を待つようだ。ふと、エレベータの隅で女の子の話し声がした。 振り返ると関根さんだった。そして、そばには菅野さんがいた。エレベータの中で一緒になれるなんて、あるところにはある偶然である。

 開場よりかなり前に会場に着く。受付には知った顔はいない。6時半に開場です、と書かれた紙の向こう側、ドアのガラス越しにベージュのスーツの加藤さんが見える。
6時半ぴったりに加藤さんが開場を告げる。「開場します。すぐに入りたい方はここに並んでください」と前にならえをする。そこに並ぶ。
 売り場はすぐ右にあった。今日は台本とハンドブック1996は買わねばならない。売り場と反対側の誰もいないカウンターに何気なくNHKのパンフがあ り、大地の子の特集のチラシがあった。抜け目なくもらってくる。実は30分前に着いても大してやることがあるわけではない。ロビーの席はもう満員で座れな い。しかたがないので中に入り、自分の席につく。4列の28番。4列というのはこの公演では前から2列めを意味する。28番は、この列では一番右である。 つまり、スピーカがまん前である。この公演でスピーカに近い人で4番め以内に入るはずだ。またキャラメルはあの大音響をやるのかな、と少し不安になる。オ ペラグラスを使わなくてもいい距離はうれしいが、右端すぎて、あまりよく見えない。開演前の場内はクリスマスソングをいろいろなバージョンでやっていた。 加藤さんの血まなこの仕事の成果なのだろう。今日は前説あるかな、と考える。いつもあるわけではないのだ。
 そのうち、ひとりの男が登場し、一気に場内が盛り上がる。前説が始まったのだ。
 僕はいつも前説のある公演に出くわす。幸運ものである。今日は、上川さんが次のNHK朝の連ドラの主役の彼氏役になったことと、西川さんがザ・シェフに 数秒出ていたことなどが収穫であった。テレビ東京のオンエアのことは驚くほど他の観客は知らない。そう言えば、ハテナ・はてサテには書いてなかったような 気がする。やはりインターネットはすごい。僕はkeatonさんのホームページでとうの昔に知っていた。それから、3人の新人が今回デビューするという。 3人一緒というのは思い切ったものだ。いつものように、遅れてきた客を指し、「あなたが座ったら始めます」と言った。 暗転し、始まる。

 最初はかなり長いせりふをなんと12人が一緒にしゃべる、というものだった。驚いたというより、早くやめてもらいたいと思った。いつ誰がとちるだ ろうと 気になってしょうがなかった。知らない顔もある。長いせりふは終わらない。今日のお客は坂口さんと真柴さんのからみがお気に入りのようだ。いちいちみんな が受ける。坂口さんのおばあさんもなかなかのものである。そのうち、いじめの問題になり話は急に深刻みを増し、僕もようやくノッてきた。
 気がつくともう終盤だった。
悔しいけどまた不覚にも涙がこぼれてしまった。しかし、お客を泣かした直後に大音響をならしたり、お客を泣かした後にギャグで笑わせたり、キャラメルはやさしい。
 あちらこちらでも、みんな泣いているようだ。
 今回は、不老不死という成井さん的ワールドに、いじめの問題と、歴史小説的な話がからみあっていた。
 西川さんと大森さんの愛の物語になると思っていたが、GONインフォメーションにあったような二人がカウンタに座って話しているようなシーンはなかった。あれはどこへ行ったんだろう?
 新人の3人はそれぞれ、芝居上、近い役の先輩(今井さん、篠田さん、菅野さん)のキャラクタを使うような感じでデビューを果たしたようだ。 西川さんの剣道がうまかった。ちょっとかっこよかった。 坂口さんの魅力がまたひとつ増えた。
 最後に12人のせりふがあって、やっとこれらのせりふが12人で話される訳がわかった。そう思うと、もう一度ちゃんと見たくなった。ちょうどTVで見ら れる。うまく出来ている。今回も色紙があった。カーテンコールのあいさつは西川さんだった。 終演後、ダッシュして色紙を加藤さんから買った。「よかったです」と加藤さんに言って興奮したので、500円のおつりを忘れるところだった。ところどころ 静かに鳴っていた音楽がとてもよかった。今回は興奮していたにも関らずちゃんと曲目リストをもらってきたので、VTRを見るときは、しっかり曲もチェック しようと思う。これはキャラメルの代表作になるのでは、と見終ったあと、そう感じた。文化会館から池袋までの長い道のりはいろいろ考える時間が持てて丁度 よかった。



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photograph: Kazunori Ito