我が名は虹
作・演出 成井豊+真柴あずき
KOBE 2004.2/19 (THU)- 3/1(MON) ■新神戸オリエンタル劇場
TOKYO 2004.3/6 (SAT)- 4/8(THU) ■サンシャイン劇場
奇跡なのかもしれない 成井豊

「サヨナラだけが人生だ」と言った人がいたが、
別れるためには出会わなければならない。
サヨナラの数だけ、ハジメマシテの数がある。
つまり、「ハジメマシテだけが人生だ」とも言えるわけだ。
僕が生まれてから、今年で四十二年。
その間に、実に様々な人と出会ってきた。
家族、親戚、幼稚園から大学までの同級生、
教員時代の同僚、教え子、劇団の仲間、お客さんなどなど。
ざっと計算してみたら、なんと二千以上の人に出会っていた。
その中で、ちゃんとサヨナラを言って別れた人はあまりいない。
いつの間にか会わなくなった人の方がはるかに多い。
一方、いまだにお付き合いしている人も数百人いるわけで、
要するに、サヨナラよりハジメマシテの方が多いのだ。
まあ、これはあくまでも、生きている間の話で、
死ぬ時は、一気にサヨナラの数が増えるのだけれど。
ところで、地球上には現在、六十四億の人間がいる。
日本だけでも、一億以上。
僕が出会った二千人の日本人は、日本の人口の五万分の一。
僕は西川浩幸と、五万分の一の確率で出会ったのだ。
西川の背後には、出会わなかった四九九九九人がいるのだ。
そう思うと、まるで西川と出会えたことが、
奇跡のような気がしてくる。(いいか悪いかは別にして)
春は出会いの季節だと言う。
今年も僕は、何人かの人にハジメマシテと言うだろう。
その一つ一つが奇跡だと思うと、なんだかワクワクしてくる。
『我が名は虹』の舞台は、元治元年五月の京都。
そこで、一人の浪人が一人の少女と出会う。
これもまた、一つの奇跡なのかもしれない。

CAST(予定)
菅野良一 細見大輔 岡田達也
西川浩幸 坂口理恵 岡田さつき
篠田剛 岡内美喜子 温井摩耶
畑中智行 實川貴美子 左東広之

A 大木初枝 石原善暢
B 青山千洋 松坂嘉昭

★キャスト変更のお知らせ★
Bキャストの藤岡宏美は体調不良のため降板することになりました。また、Aキャストの温井摩耶がシングルキャストに変更になりました。どうぞご了承ください。


photo: タカノリュウダイ