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連載企画 流星ワゴンはこうして作られる第8回 阿部丈二 もし自分の前に赤のワゴンが停まったら

成井
もし、作品の中に出てくるような赤いワゴンが目の前に停まったら、どうする?
阿部
……どうしましょう?きっとやり直したら、それはそれでまた新たな苦労があると思うんですよね(笑)。それに、一生懸命頑張って乗り越えてきたものをまたやり直すっていうのは……。
阿部丈二
成井
そう! そうなんだよね! もう一度大学受験したいとは思わないしさ。
阿部
もちろん、今まで辛いことも、苦しかったこともたくさんありましたけど、それも含めて、今の自分があると思うんですよね。だから、もし赤いワゴンに乗ったとしても行き先を想像するのが難しいですね(笑)。
成井
僕がやり直したいと思わないのは、ちょっと違うのかもしれないな。実は、自分のことをあんまり深く考えて生きてないんだよね。
阿部
え、本当ですか??(笑)
成井
「こうこうこう考えたら、自分は死んだ方がいい」って突き詰めて考えないもんね。わりとずっと流されて生きていて。書けって言われたから書いて、演出しろって言われたから演出して、って(笑)。あんまり深刻に生きてない(笑)。
成井豊
阿部
創作活動中はものすごく考えてらっしゃるから、じゃないですか?(笑)
成井
あーそれはあるかもしれない。脚本書いている時は、主人公の人生をものすごく考えてる。だからこの「流星ワゴン」は本当に勉強になりました。永田の人生について「自分だったら」って置き換えて、深く考えないと書けなかったから。本当に良い機会だった。
阿部
でも、もしワゴンに乗れるとしたら、おじいちゃんおばあちゃんや、昔飼ってたペットたちが生きていた時に戻って、もう一度会いたいですね。でも、そんな希望を出したら降ろされちゃうかな。「旅行じゃないんだ」って(笑)。