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連載企画 流星ワゴンはこうして作られる第1回 成井豊 重松清さんの「流星ワゴン」を舞台化する

阿部
成井さんが一番最初に読んだ重松清さんの作品って何でしたか?
成井
最初に読んだのは、「ナイフ」か「エイジ」だったかな。内容が心に「ずしん」とくるものが多かったと思うんだよね。初期の頃は、壊れた家族とかいじめの問題 とか、読んでいて心がすごく痛くなる。痛くなるんだけど、最後はやっぱり感動が残る のがすごいな、っていう印象だった。だから、4〜5冊一気に読んで、ちょっと休憩して(笑)、それからまた読む、っていう感じだったかな。
成井豊
阿部
「流星ワゴン」にも共通していると思うんですけど、初期からもうそういう要素が入ってたんですね。
成井
そうそう。「現代の家族の問題」っていうのが、重松さんの中で共通するテーマなんじゃないかな。それを巡って、いろんな作品を書いてらっしゃるのかなって感じるね。
阿部
「流星ワゴン」は、出版されてしばらくしてから読まれたんですか?
成井
あまりに評判が良かったからこれは読んでおかなきゃって(笑)。そうしたらノックアウトされちゃった。これは泣くでしょう!(笑)この作品が出版されたのが9年前で、その時ももちろん読んで泣いたんだけど、最近読んでもやっぱり泣けて。初めて読んだ時は息子の立場で読んだけど、最近は父親の立場で読むようになりました。でも、どちらの立場であってもボロボロに泣いちゃう。そういう小説なんですよね、この作品は。感情移入せざるを得ないよね。
阿部
それで、舞台化したい、と思われたんですか?
阿部丈二
成井
重松さんの作品は、他にも好きなものがたくさんあるんです。でも、これは重松さんの作品の中でも唯一と言っていいと思うんだけど、ファンタジーじゃないですか。そこですね。キャラメルでやる意義があるなって思って。
阿部
確かにそうですね。ファンタジーっていう分野に関しては、キャラメルの得意分野ですもんね。と、自分で言うのはなんですが……。
成井
イヤ!いいです!!うちは得意です!!
阿部
そうですよね!(笑)うちがやるべき作品ですね。では明日は、その原作とどのように立ち向かったのかを聞いていきたいと思います。