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次の日、レミはクラスメートのソラコを家に呼んだ。
いつも宿題を写させてもらっているかわりに、夏休みの宿題を教えてあげると言うのだ。実は、レミはケンジ先生に宿題をやってもらおうと考えていた。が、授業を始めたケンジ先生は「宿題は自分でやるものだ」と言って、手伝ってはくれず、公園にサフランの球根を植えに行こうとする。宿題を手伝ってくれと言い張るレミ。
「あなたは言われた通りに教えればいいの。あなたはアンドロイドなんだから。」
しかし、ケンジ先生はやはり手伝おうとはしない。
とうとうレミはケンジ先生を突き飛ばして、ソラコと一緒に出ていってしまう。
それを見ていたおばあちゃんはケンジ先生に言う。
「私が先生を買った理由がわかりましたか?」
ケンジ先生はうなづき、レミの後を追った。

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ソラコの家では、ソラコの姉のトシコがワールドツアーの途中で、久し振りに帰ってきていた。
世界的に有名な歌手であるトシコは、多忙な為ほとんど家にいることができないのだ。
そこへ、黙っていなくなったトシコを追って、トシコの所属するプロダクションのシラキ社長が部下を連れてやってきた。次のライブは明日とはいえ、トシコには今日も打合せなどの仕事が詰まっているのだ。
キャンセルして欲しいと頼むトシコに、シラキ社長は取り合わず、すぐにでかける用意をするよう命じて、隣の部屋へ行ってしまう。
一人残されたトシコのところへ、ソラコがレミと一緒に帰ってきた。
トシコは、最近疲れ気味で、よく目眩を起こし、目の前が赤紫一色になることがあると打ち明ける。
2人は心配して、医者に診てもらうよう勧めるが、久し振りに帰ってきた姉を温かく迎え入れるソラコと、トシコのファンであるレミの明るい笑顔で、トシコの沈んだ気分も少し晴れてきた。歌手になりたいと思っているレミは、隣の部屋から戻ってきたシラキ社長に、歌手になる秘訣について話を聞いていると、不審な男が玄関の前をウロウロしていたとシラキ社長の部下が報告に来る。が、他の部下に連行されて来たのはケンジ先生だった。ケンジ先生がアンドロイドだとわかると、シラキ社長の部下たちは容赦なく飛びかかる。しかし、ケンジ先生は簡単に倒され、首を故障してしまう。
仕方なくレミはケンジ先生を修理するために、タカダ古道具店に連れていく。レミとケンジ先生が出ていくと、シラキ社長はトシコを仕事に連れていこうとする。が、トシコは逃げ出してしまう。心配して後を追うソラコ。その後をシラキ社長と部下たちが追いかけていく。
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written by Etsuko Shirasaka
photograph : Kazunori Itoh
MIDI: Chikako Makita