元治元年7月29日、昼。京都洛中、桃山診療所。

土方が桃山鳩斎に面会に来た。用件はほかでもない、沖田の病気の件だった。

「沖田は労咳なのではありませんか?」
「胃の病だ」
「ではお願いしたいことがあります。あなたの娘さんを沖田にいただきたい」
沖田とつぐみを夫婦にしてやってほしいという申し出だった。
武士には嫁にやれんと断る鳩斎だったが、沖田の気持ちを知ったつぐみの気持ちは揺れ始めるのだった。