元治元年7月26日、朝。京都洛外壬生村、新撰組屯所。

三鷹銀太夫(細見大輔/大内厚雄)と迅助が沖田の指導のもとに稽古をしていた。
そこへ診療箱を持ったつぐみが往診にやってきた。ふたりきりになるつぐみと沖田。

「はい、胸をみせて」
「男の胸をみるのが、そんなに楽しいですか?」
「楽しいときもある、楽しくないときもある。心の臓がコトコト元気に働いている音を聞くのは大好き。でも、冷たい風がヒューヒュー吹いているのを聞くのは辛い」
「私の胸の音はどちらですか……つぐみさんも甘いな、顔に書いてある。私の胸には風が吹いているって」
「吹いてますよ。風なんてもんじゃない、嵐です。武士なら誰にだって吹いているんじゃないですか?」
「武士の嵐ですか……あなたに診てもらえて、本当に嬉しいです」

そんなふたりを迅助や兵庫、銀太夫だけではなく、土方もこっそりと見ていた。