いいから俺たちについてこい!!


新作2本執筆で眠れない成井豊と、2本出演で張り切る西川浩幸と、久しぶりの舞台でウキウキが止まらない大森美紀子が、渾身のサマーツアーにかける覚悟を語り合った!!3人3様の意気込みを、どうぞ!!
大森 まずは、私は休んでましたが、ハーフタイムシアター二本立てを乗り切った皆さんに拍手ー!!
成井 東京・大阪合わせて74ステージ。みんな、本当によくやったよ。
西川 さて、サマーツアーといえば何でしょう。成井さん。
成井 いろんな所へ行ける公演、かな。昨年は初めて福岡と高知へ行けたし。夏はやっぱり旅をして、いろんな人と出会わなくちゃね。
おいしかったよね、福岡の屋台。また今年も行くんだよね。
西川 大森さんは行けないんですよ。
大森 ......(涙ぐんでいる)
成井 いじめるなよ。
西川 そもそも1990年の夏に、一つの劇場だけじゃお客さんがおさまりきらないということで、赤坂・横浜・新宿を回ったのがサマーツアーの始まりだったんですよね。
成井 ああ、『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』の初演ね。上川がグッと成長した。
西川 そうです。そして、去年の『また逢おうと竜馬は言った』では今井がググッと成長して......
成井 そう?(笑)
西川 話が終わっちゃうじゃないですか(笑)。とにかく、長い夏を経験して、誰かが一回りも二回りも成長してきたんですよ。今年は誰が新しい顔を見せてくれるのか、楽しみですね。おいらも頑張りますが(笑)。
成井 誰だよ、「おいら」って(笑)。大森くんはどうだい、サマーツアーについて。
大森 夏は一番、太陽に近い季節だと思うのね。
西川 それでっ?!
大森 太陽エネルギーで、パワー爆発って感じかな。私もファンタジック・シアターで頑張るから、『風を継ぐ者』の皆も頑張ってねー。
西川 ......本格時代劇ですからね。着物にカツラに頑張りますよ。
成井 西川は『俺たちは志士じゃない』の時、カツラを飛ばしたよね。
西川 それは内緒(笑)今年は形状記憶カツラを導入しますから、大丈夫です(笑)。 成井 でも僕はね、『風を継ぐ者』は時代劇だとは思ってないの。幕末という激動の時代を生きた若者たちの、青春活劇。その若者たちが必死に生きていた姿を描きたいんだ。
大森 『風を継ぐ者』というタイトルはどこからきたの?
成井 ホーガンの『星を継ぐもの』というSF小説とは何の関係もなくて(笑)、『また逢おうと〜』の初演のとき、アンケートに「成井は新撰組が嫌いなのか」という意見がたくさんあったのね。でも、それは誤解で、僕は司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』が『竜馬がゆく』と同じぐらい好きなんだ。だから、いつか新撰組の隊士を主人公にした芝居がやりたいと思ってたの。で、ある日、新撰組で一番足が速かった男の話、というのを思いついて......。
西川 あれ、ストーリーを全部バラしちゃうんですか?
成井 このへんにしといて(笑)、幕末版『走れメロス』とでも言っておこう。
大森 幕末って、たくさんの人達が若くして亡くなってるでしょ。でも、誰もが志を持っていて、濃い人生を送ってたんだよね。だから、私は皆を尊敬しているんだけど。成井くんは、やっぱり竜馬が一番?
成井 竜馬は、幕末を生きた人々の中で、最も大きな心を持ってたから好き。でも土方歳三も好きで、彼は最も男らしい生き方をしたと思うから。あとは吉田松蔭。最も純粋な男だから。
西川 なるほど。僕は自分でやったせいか、桂小五郎が好きなんですよ。でも、個人的には千葉重太郎に思い入れがありますね。あの人は特別何かを成した、っていうのはないけど、家にいて立派に家族を守ったでしょう? そういう、動かない強さがカッコいい。

大森 じゃあ、ファンタジック・シアターについて質問。『ケンジ先生』というからには、宮澤賢治のような先生がでてくるの?
成井 ストレートな質問だね(笑)。ケンジ先生は、中年の男のアンドロイドです。これにはまたまた元ネタがあって...(笑)。
西川 よっ、もとネタ、もっとネーカ。なんちって(笑)。
成井 ごめんよ(笑)。大学時代に、福本伸一(成井の一年後輩。現・ラッパ屋)に勧められてロバート・F・ヤングのSF短編集『ジョナサンと宇宙クジラ』を読んだのね。で、その中に『九月は三十日あった』という、学校のない時代の、とある家庭に、アンドロイドの先生がやってくる話があって、いつか芝居にしたいと思ってたのさ。『広くてすてきな宇宙じゃないか』にもアンドロイドがでてきたけど、ケンジ先生は空も飛べないし、強くもない。でも、自然がとっても大好きなんだよ。
大森 「ファンタジック・シアター」っていいネーミングだよね。
成井 名付け親は加藤なんだよ。どうせ思いつきだろうけど(笑)。いいなと思ったのは、僕はこのお芝居を子供のためだけにやるんじゃなくて、キャラメルボックスが持っているファンタジーの要素を、より純粋な形で提出したかったから。宮崎駿さんで言えば、『紅の豚』ではなくて『となりのトトロ』。子供たちはゲラゲラ笑っていて、パパやママはジーンとなっている。そんな、子供も大人も楽しめる作品にしたい。
大森 いいね、そういうの。そういうのがやりたかった!
西川 一応ミュージカルですからね。僕は思いっきり歌いますよ。
成井 君が歌うかどうかは......(笑)。
西川 じゃあ、一句詠みます。
成井 なんでだよ(笑)!
西川 春過ぎて/夏になったらやっちゃうよ /『風を継ぐ者』『ケンジ先生』 /七夕の日にはスッゲークイズ。字あまりすぎ。
成井 破門するよ(笑)

西川 とにかく今年の夏も、キャラメルは走ります!
大森 お友達をいっぱい、いーっぱい誘って、どっちも見に来てください!!
成井 『風を継ぐ者』は真夏の太陽のような熱い芝居に、『ケンジ先生』は小川のせせらぎのような涼しい芝居にします。今年の夏を、キャラメルにください!!


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