このたび、上川隆也の退団が決定いたしました。

  「えっ……?!」とか、「なんで今頃……?!」と思われるかもしれませんが、ウチの「退団」って、そのくらいにゆるいものなのです。
  以前から、「おまえはとっとと退団して『上川隆也個人』としてキャラメルボックスに参加するべきだよ」というのが僕の持論で、でもヤツは面倒だったのか寂しかったのかわかりませんが2年に一度とか3年に一度とか劇団公演に参加することで、なんとなく劇団員でした。
  が、昨春の『きみがいた時間 ぼくのいく時間』の稽古中に「退団しようと思います」と伝えられ、「おっ、やっとかっ!!」と応じました。で、上川の口から出たのは、「つきましては、結成25周年記念のクリスマスには、オレと近江谷太朗を客演で呼んで『サンタクロースが歌ってくれた』をやりましょう」という提案でした。
  近江谷太朗とは、上川と同期入団で2002年に退団してその後は映像で大活躍している元劇団員。『サンタクロースが歌ってくれた』とは、西川浩幸・上川・近江谷がメインのキャラメルボックス初期代表作。
  退団した上で、近江谷太朗と同列に自分も「客演」して25周年にこれをやりたい、というのが上川の提案でした。
  なんてカッコイイんでしょうっ!!
  近江谷も、快諾してくれました。
 
  キャラメルボックスの場合、「劇団員」と劇団は、契約関係ではなく信頼関係、という考え方です。劇団員であるからには、自分が出ていない公演でも仕込みは手伝うとか、初日は観るとか、公式ハンドブックのプロフィールを自分で書くとか、ギャラはこうしてこうなんだよ、とか、いろんな暗黙の了解があるわけですが、あんなに忙しくてあんなに人気者の上川にはそれらの「了解」を守ることなどできやしません。それがヤツの活動を邪魔することになるのもおかしいぞ、とずっと思ってきました。
  今こうしてようやく「ビジネスパートナー」(?)みたいな対等な感じになれて、逆にお互いに言いたいことを言い合える関係になれたことは、キャラメルボックスにとってこのうえなく望ましいことなのです。
 
  さ、来年お楽しみにっ!!